気象データの利活用事例集(WEB版)

気象条件に紐づいた自動車運転時のヒヤリハット地点の抽出

企業・団体名

取り組み概要

株式会社デンソーテンでは、運送会社等に対し、業務用ドライブレコーダーを提供しており、ドライブレコーダーで録画した情報から、「ヒヤリハット地点(事故が発生しそうになった地点)」を自動で抽出し、web上での共有・ドライバーへの通知を行うサービスを行っている。
本取り組みでは、このヒヤリハット地点の情報と過去の気象データを活用することで、事故が発生しやすい場所を気象条件と関連付け、当日の気象状況に応じた注意喚起を行えるようにした。

対象者

タクシー会社、バス会社、運送会社等

気象データを利用した背景・経緯

ヒヤリハットには、地点だけでなく発生時の気象条件についても影響があると考えたため。

利用している気象データ

推計気象分布(天気)

気象情報以外で利用しているデータ

ドライブレコーダーの画像、運転者の情報(年代・性別等)

この取り組みの効果

「雨の日に注意すべきヒヤリハット地点」や「曇の日に注意すべきヒヤリハット地点」の抽出ができた。

その他(気象データの利用にあたり工夫した点、困った点など)

実際の天気と推計気象分布データの天気が異なる場合があり、複数データで平均化したり、クレンジングしたりする必要があった。観測精度向上や実測ポイントの増加が必要である。また、過去の気象データのデータ量が大きく、管理が大変であったため、改善していきたいと考えている。今回の安心安全機能に限らず、配送ルートの自動化やタクシー需要予測などの業務効率化にも気象データを活用していきたい。

参考となるHP公開情報等

通信型ドライブレコーダーにおける気象データとの分析(YuMake合同会社HP)
 https://www.yumake.jp/work/denso-ten/