気象データの利活用事例集(WEB版)

風力・太陽光発電事業導入支援サービス及び発電出力予測サービス

企業・団体名

取り組み概要

  • 風力・太陽光発電事業導入支援サービス
    • 風力・太陽光発電事業において、設計から運用まで一貫したサービス(風況・日射評価、発電量評価(FS)、発電設備・構造の技術検証、契約条件の精査、施工管理(プログレスモニタリング)、完工性能評価などの提供をおこなっています。
  • 風力・太陽光発電出力予測サービス
    • 風力発電や太陽光発電などの自然変動電源は、気象条件によって出力が大きく変動するため、その発電出力を電力系統で活用するには、自然変動電源の出力変動に対応する調整電源の確保や、時間毎・曜日毎・季節毎等に様々に変化する電力需要特性との協調を十分に図る必要があります。CTCでは気象予測と機械学習の技術をもとに、風力・太陽光発電の発電出力を事前に予測する技術開発を進めており、電力の需給運用の最適化を支援するシステムの提供をおこなっています。

対象者

発電事業者、電力会社

気象データを利用した背景・経緯

CTCでは独自の数値気象モデルを保有しており、その数値気象モデルや過去の気象データを基にした局地気象予報、風況予測、日射量予測などの解析業務に対して約30年の豊富な実績を有しています。そのような背景から、「風力発電の発電予測ができないか?」と1990年代後半のある顧客との打合わせの際に出てきた言葉が、CTCが風力・太陽光発電と関わる契機となりました。

利用している気象データ

風速、風向、気温、日射量、数値気象予報データ(GPV)

気象情報以外で利用しているデータ

発電設備の仕様、発電実績データ等

この取り組みの効果

風力・太陽光発電出力予測サービス:
電力会社の中央給電指令所において、日々の電力系統運用業務に活用され、適切な供給予備力の確保などを通して電力系統の安定運用に貢献しています。また、蓄電池併設型風力発電所においては、計画的な発電が難しいという風力発電の欠点を、蓄電池を併設することで補い、安定した電力供給を行いますが、その際の蓄電池の運用計画作成に出力予測が貢献しています。

その他(気象データの利用にあたり工夫した点、困った点など)

風力発電の発電量評価サービスの場合、気象庁から提供される数値予報データは時間・空間解像度が粗いため、CTCが得意とする数値シミュレーション技術により、対象地域の詳細な風況シミュレーションを実施しています。

参考となるHP公開情報等

伊藤忠テクノソリューションズの科学・工学系情報サイト
http://www.engineering-eye.com/category/19/index.html
http://www.engineering-eye.com/category/07/index.html