気象データの利活用事例集(WEB版)

気象データの解析による運航可否判断、航行経路選定

企業・団体名

取り組み概要

気象データの解析によって、運航可否の判断、および最適な航行経路選定による揺れの回避など、より快適で効率的な飛行を実現している。
各国の気象庁や気象会社等から得ているデータの他に、自社・他社の運航便から得られる航路上の気象や揺れの情報も活用されている。また航空機搭載のレーダーにより得られた情報は、各国航空各社が相互に共有し、快適性・効率性の向上に活用されている。
全日本空輸では、羽田空港では24時間体制で気象情報の監視を行っており、全社では有資格者(運航管理者)も500名ほど在籍しているなど、充実した体制を整えている。

対象者

自社

利用している気象データ

飛行ルート上:天候・雲の様子・気流の乱れなど
出発地および目的地:風向・風速・視程・雲底の高さ・滑走路の状態など

この取り組みの効果

直接的な効果としては、最適な経路設定により1フライトあたり数万円オーダーの燃料費削減効果がある。なお、航行が長引いて他便への乗り継ぎに支障が出た場合は、燃料費に加えて、欠航や振替輸送、乗客の宿泊費等の多くの追加コストが発生することが見込まれるため、実際のコスト削減効果はより大きいと考えられる。